共創ストーリーSTORY 02
共同開発村本建設
配筋検査ARシステム「BAIAS®」
村本建設と現場のニーズを集めて作った、iPad Pro 1台で配筋検査を終えられるアプリです。





01BACKGROUND
鉄筋コンクリート構造物の鉄筋を組み立てるときは、鉄筋の本数・径・間隔などが設計図どおりかを確かめる配筋検査を行います。多くの現場では、測る箇所ごとに鉄筋へ印を付け、検尺ロッドで直接測って写真を撮っており、事前の準備・計測・結果の入力に多くの人と時間がかかっていました。
2021年度からは、デジタルツールを使った配筋検査の試行も進められていました。
02CO-CREATION
村本建設との共同開発で、現場のニーズを集めました。作業時間を縮めるには、iPad Pro 1台で計測が終わること、広い範囲を一度に測れることが大事だと考え、実証実験を経て、2023年春にアプリケーションとして提供を始めました。
2025年7月には、画面と操作を全面的に作り直しました。検査の経験者やゼネコンへの聞き取りを重ねて検査の手順を細かく分け、計測の種類ごとに違っていた操作を、どれも同じ流れで進むように組み直しています。この作り直しが、2026年度グッドデザイン賞につながりました。
03PRODUCT
iPad ProのLiDARセンサーとカメラで、鉄筋の本数・間隔・径、かぶり厚さ、重ね継手長・定着長を測ります。計測するときに通信はいりません。
点群で測る方法(3m四方)と、ARマーカーを置いて測る方法(5m四方)を使い分けられます。日差しで点群が取りにくいときもARマーカーで補えます。
国土交通省「デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の実施要領(案)」の全計測項目に対応しています。床版工の許容誤差±5mmへの適合も確かめました。
ダブル配筋、斜め配筋、鉄筋かご、円形ケーソンなどの円弧状の配筋も測れます。
計測結果を電子小黒板に自動で入れ、帳票(PDF・CSV)を出します。施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA)の信憑性確認・小黒板情報連携の検定に合格しています。
福井コンピュータの土木施工管理システム「EX-TREND武蔵」に計測値を取り込み、電子納品できる出来形管理図表を作れます。
400現場超
累計の導入現場数(2026年10月)
約50~70%
配筋検査の作業時間の短縮
出典: 当社のお知らせ(2026年10月)、トップページ旧 STORIES 欄。BAIASを使った工事が、国土交通省「令和6年度 インフラDX大賞」優秀賞を受賞しています。
04HISTORY
これから
写真管理ツールやBIM/CIMツールとのデータ連携を進めます。「専門性の高い業務を、説明なしで使える体験に設計し直す」考え方を、ほかの現場向けアプリにも広げていきます。