STORIES
STORY 01
現場の心拍数と暑さ指数を一元管理し作業員の健康と安全をみまもる
体調管理ソリューション「GenVital LTE」
NETIS登録番号:KT-240128-A
令和7年度 インフラDX大賞 スタートアップ奨励賞受賞
建設業界が直面する課題の一つに、労働人口の減少や気候変動による熱中症対策が挙げられます。そのような背景の中、当社は株式会社大林組が培ってきた技術を継承し、現場作業員の体調管理ソリューション「GenVital(ゲンバイタル)」の共同開発を進めてまいりました。
2025年5月には、広大な現場での通信環境という課題を克服した次世代機「GenVital LTE」を製品リリース。本システムは、LTE通信内蔵のリストバンドを採用することで従来必要だった中継機を不要にし、死角の多い現場でもリアルタイムに作業員の心拍数や位置情報を取得します。さらに、民間気象会社とのAPI連携による暑さ指数(WBGT値)と独自のアルゴリズムを掛け合わせ、客観的な数値に基づく4段階のリスク判定で作業員の体調を可視化します。
2025年度には約2,500名を対象に運用され、熱中症の発症率を約0.4%に抑制。この革新的な取り組みは、国土交通省主催の令和7年度インフラDX大賞「スタートアップ奨励賞」を受賞するなど高い評価をいただいております。
「GenVital LTE」は現在も現場のニーズに応え、「SOS発信」や「転倒検知機能」の追加など、さらなる安全性の向上を目指して改良を続けています。今後も当社は、AI連携や入退場連携などを見据えた技術革新を通じて、建設業界の課題解決に貢献し続けてまいります。
STORY 02
作業時間を約50 ~ 70%短縮
配筋検査が一人で簡単に
配筋検査ARシステム「BAIAS ®」
NETIS登録番号:CB-230022-VE(活用促進技術)
特許登録済:特許第7150290 号
鉄筋コンクリート構造物の鉄筋組立時には、鉄筋の本数、径、間隔などが設計図通りか確認することを目的に、配筋検査が行われます。現在、多くの場合で測定箇所毎に対象の鉄筋へマーキングのうえ、検尺ロッドを使用した直接計測・確認および写真撮影が実施されており、事前準備や計測、測定結果の入力作業に多くの人員と時間が割かれていました。
2021年度からデジタルツールを使用した配筋検査の試行も進められる中、村本建設株式会社との共同開発により現場ニーズの収集を行いました。
作業時間短縮においてはiPad Pro1台で計測作業が完結し、かつ広い範囲での計測を1度にできることが重要との認識に立ち、実証実験期間を経て、2023年春に配筋検査ARシステム「BAIAS(バイアス)」をアプリケーションサービスとしてリリースしました。
アプリケーションである強みを生かし、ユーザーからいただいた意見を踏まえ、日々アップデートを行っております。「BAIAS」はこれからもユーザーの作業効率の大幅な改善を目指し、進化を続けていきます。
STORY 03
ビルやマンションなどの「建築分野」において、働き方改革にともなう生産性の向上と、確かな品質管理の両立は極めて重要なテーマです。当社は、これまで土木現場を中心に展開してきた「現場ロイド」の枠組みを超え、サブコンやデベロッパー、ビルオーナーといった新たな業界・顧客層へのアプローチを見据えた挑戦を開始。その第一歩として、東洋熱工業株式会社とスリーブ検査アプリ「SLEEVY(スリービー)」の共同開発を進めてまいりました。
本システムは、iPad Pro1台で圧倒的な業務効率化を実現します。BIMソフトからインポートしたスリーブデータを実際の映像にARでオーバーレイで表示させることで、従来の検尺ロッドや黒板の設置、手書きによる記録といったアナログな手間を排除。直感的な操作が可能な専用UIにより、特別なスキルに依存せず、厳格な建築品質の判断に耐えうる高い検査精度と再現性を担保しています。
「SLEEVY」は2026年内の製品リリースを目標に、実運用へ向けた最終調整を進めています。単なる現場の省力化ツールに留まらず、承認フローの変革や施工管理のあり方までを見据えた次世代の「デジタル検査カルチャー」を醸成するチャレンジ製品として、建築・設備業界における新たなスタンダードの確立を目指してまいります。
STORY 04
近年、労働力不足が深刻化する中、作業効率を向上させる技術としてAI技術の導入が加速しており、AIカメラは建設現場のオートメーション化に貢献する技術として注目されております。
当社では早期からAIの有効性に着目し、目視による状況認識や異常検知をエッジAIカメラにより代行するシステムの開発に着手しました。2019年から建設現場での活用を進めてナレッジを蓄積し、2023年に生産性向上AIカメラ「PROLICA(プロリカ)」をリリースしました。
「PROLICA」は、エッジAIによる画像解析機能を搭載しており、教師データを用いて認識対象を学習することで、最適化された機械学習モデルを構築します。「稼働中の重機」「特定色のヘルメット」など、ある特徴を持つ対象に限定して、識別を行うことが可能です。
また夜間での車両検出ではサーマルカメラを使用するなど、利用環境に応じて画像解析用カメラを選択できます。これらの特長により「PROLICA」の活用の幅は年々広がりを見せており、これまで培った現場導入実績をベースにお客様のAI導入をサポートし、建設現場の省人化や生産性向上を強力に後押しし続けます。
STORY 05
従来、建設工事の段階確認や完了時検査は発注者の監督職員が現場まで移動し、立会のもと実施することとされていました。
担い手不足の顕在化や労働環境の改善への対応として、またコロナ禍による非接触・リモート化の需要の高まりに伴い、現場への移動・立会を伴わない「遠隔臨場」による確認・検査の試行が2020年度から始まりました。
現場ニーズの高まりを背景に、共同開発先である株式会社中山組からアドバイスをいただきながら、検査側と現場側のコミュニケーションをストレスなく円滑に行えるよう開発時より徹底的にシミュレーションを行い、初めて手に取る人でも不自由なく使えるツールの実現を目指しました。
また検査時のストレス低減と担保すべき検査精度を両立させるため、最適なソリューションの在り方を模索した結果、 ハンディタイプのカメラシステムの採用に至り、遠隔臨場システム「Gリポート」として2021年にリリースされました。
リリース後も検査に限らずさまざまなシーンでの活用に応えるため、外付けウェアラブルカメラによるハンズフリー等のオプション追加をはじめ、利用者視点に寄り添った妥協のない改良を重ねつつ、低価格帯で高精細な遠隔臨場を実現しており、現在でもロングヒットを続けております。































































